イースIXのプレイ記、最終回です。と言うわけで恒例のネタバレ無し総評から入りたいと思います。
まずは、楽しく最後までプレイできる良いARPGだったと思います。
閃の軌跡IVに比べて数倍のペースで、しかも寝落ちなしでプレイできたのがその証拠かと。
良かったところは、一番は戦闘の爽快感です。
Ys7 から続く恒例の戦闘システムは安定して楽しめるポイントで、特に目新しさはありませんでしたが期待通りの快感を味わえました。
それに加えて、今作は異能アクションを使った
移動にも爽快感があります。立体感のある街中を駆け回るのはそれだけで楽しく、また異能を前提としたダンジョンも今までに無い立体構造をしていて新鮮で、かつ難解すぎる程ではない調整でした。
また演出面も改善され、新登場キャラを「キャラ名/CV」を表示しながら大写しにするとか、その場の全員に台詞を与えるとか、斜めアングルを多用したりとかの悪癖から解放されていたのが個人的に非常に評価が高い点です。
それと今作は登場キャラクタも概ね気に入りました。キャラづけもそうですが、多分ビジュアルが派手な怪人モード(アクション向け)と地味な一般人モード(会話シーン向け)があったのが良い方向に働いていたように思えます。
悪かったところは主に2点。第一にマップ構成です。非常に強力な移動手段である異能アクションの存在を前提にしながら、従来通りに道順を想定したマップを造っているため、構成が単調だったり不自然だったりしてしまっています。これならもうダンジョンの道なんて考えずに好きに走らせちゃえば良かったのに、とすら思ってしまいました。
具体的にはダンジョンは基本狭い通路で、広い空間に出たと思ったら概ね大回りをして少しずつ登っていく構成です。壁登りや滑空で大胆なショートカットができるようなポイントはほぼ排除されています。
先に「難解すぎない」のを良い点として挙げたのの裏返しですが、「全ての異能を駆使してギリギリたどり着ける隠し部屋」みたいな達成感のある要素もなかったのが残念でした。
特に目の敵にされているのは壁登りの異能で、これで上れないようにほぼ全ての地形にネズミ返し(白猫返し)が施されています。天然の崖もことごとくオーバーハング。採石場に放置された石材はなぜか縦長に積まれ、必ず天辺だけ横長に置かれています。これがもう
非っっっ常に不自然で不快感を与えてきます。これなら壁登り自体に制限(建物の壁しか登れないとか)をかけて、もう少し自然な地形にして欲しかったです。
もう1点は、ストーリーの構成ですね。ストーリーの中身はまあまあです。ですが、謎の解明をある1イベントにまとめてやる構成がちょっとマイナスに過ぎました。
そのイベントに至るまでは謎を臭わすような話と推理しか出ず(なのに登場キャラ達はそれが真相だという前提で会話を進める)シナリオの魅力が薄くなってしまい、暴露イベント自体は台詞量が不自然なまでに多くなり、その後は謎のネタバレを前提としたイベント群が渋滞を作って待っていて本編の進行が遅れる……という体たらくでした。
ほんと、なんとか小出しにできなかったものなのでしょうか、この辺りは。
その他良くもあり悪くもありなところ。BGM は近年のYsノリを踏襲して悪くありませんが、場面とのマッチングはあまり感じられなかったです。個人的には
Ys6、
Origin、Ys7 のような耳残るタイプのボス戦BGMが欲しかったなと。
あとは Ys7 の巨獣や
Ys8 の古代種のような「初遭遇時には到底敵わない雑魚」が今作には一切いないのが不満ではありましたが、冒険範囲が都市近郊に限られていることを考えれば巨獣みたいなのが居なくて当然かも知れません。
都市近郊に溶岩地帯があるのはご愛敬。キャラで特に気に入ったのは
猛牛さんと
背教者君。二人ともキャラ付けが濃すぎず薄すぎず良い塩梅です。それに加えて猛牛さんは人間スタイルで屋内の低空ジャンプのモーションが可愛くてツボにハマりました。
人形さんも良かったのですが話が進むにつれて喋りが人間らしくなってしまうのが残念でした。いや人格の成長が描けている訳なのですが。でもやっぱり非怪人状態の姿はこの子が一番好きです。
以上が総評でした。団長風にまとめるなら「80点」というところでしょうか。
さて、続きはネタバレ込みのプレイ記です。クリア後を扱いますので閲覧する際はご承知の上でお願いします。
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