英雄伝説 黎の軌跡のプレイ記の最終回です。
発売から4ヶ月程度、ようやっとクリアしましたので総評と参りましょう。
まずは、楽しくプレイできました。軌跡という長大なシリーズの一作ではありますが、新章一発目ということもあり色々新しい表現・システムへの挑戦が見られたのは良かったと思います。実際、既存作品とプレイ感が大分違っていて驚きました。
特に良かったと思うのは会話周りの改善(喋らないNPC、Talkアイコン、会話中にカメラが回せるなど)と、キャラ同士の会話が楽しかったところですね。ファンサービス的に旧キャラの活躍がありつつも、主要なシーンは新キャラが抑えていたのも好感触でした。
あと、人間の新規モーションは全体的に良かったと思います。
その分、残っている既存モーションがさらにショボく感じる訳ですが……。悪かったところは、
シナリオです。毎回テキストは腐していますが、今回は
テキストはもちろん、ストーリー・キャラクターにも色々納得いかないところが。総合して、シナリオが良くなかったと思います。
まぁ書き連ねるとくどくどしてしまうので箇条書きで簡潔に。
・軌跡シリーズとしての本筋(女神の至宝と結社の陰謀)が全く進まなかった
・替わりの筋は偉人の遺産とマフィア(新規敵)の悪行。素直にスケールダウンした印象
・そのマフィアの凶行が行き過ぎて、従来の敵味方が協力し合う流れが「主人公の功績」というよりも「共通の敵のせい」感が強い
・NPCキャラ多過ぎ。今作では明らかに不要なキャラも。↑の流れもあり、今作が全編を通して「共和国編登場キャラ紹介」のようだった
・話の展開がしばしば不自然。持って行きたいシチュエーションのためにわざと問題を先送りにするようなシーンが結構あった
・裏社会などダークな雰囲気を売りにしている癖に描写がマイルド。特に味方の汚い行動には必ず不可抗力シチュエーションや相手の方がもっと悪いなどの防波堤付き。プレイヤーからのヘイトを恐れすぎ
……まぁ、こんな印象です。次回作で本筋が始まれば不満も減るのでしょうか。
あと、冒頭で述べた新しい試みに戦闘システムの刷新もあるのですが、これもわりと改悪のように感じました。
なんと言ってもATボーナスの仕様変更が大きかったです。キャラに付くようになったので、順番をずらす/奪う行動の意義が減って楽しさが激減しました。というか既に「AT」ボーナスじゃないですよね、これ。名前変えろ名前。
それとスタンの扱いにも不満が。特効のクオーツやホロウコアがある癖に、交代やSブレイクをすると解除されるとか一体何なんだと。偶然特効キャラの手番直前にスタンしない限り有効活用できないとか、チャンスというより損失感の方が強い要素でした。
操作系も刷新されており、概ね良いのですが、Rスティックが標的選択とカメラ操作を兼ねるのはいただけませんでした。アーツの範囲内に入っているかどうか確認するためにカメラを動かしたいのにターゲットも移ってしまう……みたいなストレスが結構ありましたし。ここは要改善ポイントですね。
なお、目玉であるアクション戦闘は、まぁ優れてもいませんがコマンドバトルを避けたい場合の選択肢があるという点で良いと思います。
お気に入りのキャラは
ジュディスと
アーロン。ジュディスはズッコケ&お色気キャラとしてプッシュされているようですが、どちらかというと成人・常識人としての立ち位置が良かったと思います。
アーロンは最初は過去作にもよくいたアウトロー気取りキャラと同じように見えましたが、他キャラと絡んで会話が面白くなるので良いキャラでした。まぁ悪い言い方をすればウザ絡みなんでしょうが、見ている分には楽しいですね。
主人公
ヴァンも割と好感が持てていたのですが、終盤の展開で色々不信感が溜まり選外に。前述した強引なシナリオ展開の犠牲者とも言えます。
ちなみにサブキャラ含めてだとダントツで気に入ったのは
レベッカです。イイですよね、技術系オタク娘。
と、総評はこんな感じです。ファンならもうプレイしているでしょうが、正直本筋が進まないので既存プレイヤーも急いでプレイする事はなさそうな作品ですね。共和国編が進んできたら、導入として必須でしょう。
さて、続きはネタバレ込みのプレイ記です。エンディングまで扱いますのでご注意ください。
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