2024年01月03日

Ys X (6)

Ys X -Nordics- プレイ記の最終回です。ようやくですが、いつものように総評から。
まぁ何というか、悪くはないけれど良作といえるような優れた(尖った)ポイントもない感じだったかなー、というところでしょうか。作りが丁寧なら十分良作だったと思います。いや悪くはないんですよ、ホント。イースシリーズだから期待が大きくて辛口になってる向きもありますし。
良かった点は、ストーリーとステージ構成がシンプルで良くまとまっていたところですね。前半は船で海域を巡り発見した島々を探索する冒険感がGood。ストーリーが展開していく後半は古き良きイースシリーズのようなステージクリア型に近いプレイ感で、テンポ良く話を進められたのが好感触でした。
今作の目玉である操船と海戦は、遅さがストレスになるのは否めないものの独特の操作感が悪くなかったと思います。個人的には海戦の砲撃はもっと方角が制限されててもそれっぽくて良かったんじゃないかな、とも思いました。
後は戦闘システムに前作から大きな変更があったのも良かったですね。長寿シリーズですのでマンネリの打破は定期的に必要だと思います。


良くなかったところは、まずは演出がヘボすぎること。具体例は第4回プレイ記の冒頭に書いたのですが、まぁとにかく全体的に気が回っていない。そのくせ要所の会話シーンになると妙に身振りがクドくて見ていられないというアンバランスさ。力の配分が違うだろと。こういうのは指示を出す人間(ディレクター?)の仕事範囲なんでしょうかね。
それと、バディ制があまり面白さに繋がってなかったのも問題かなと。道中のアクティヴボイスはほとんどカージャの独り言みたいになってしまいましたし、プレイアブルキャラが減ったことで戦闘バランスが良くなってるかと期待したら結局いつも通り後半から楽勝モードでしたし。

後はマナアクションが面白くなかったのも非常に残念なポイントです。前作 IX の異能アクションがゲージなどの制限なく使えるようになったもの……とゲーム開始時点では受け止めていたのですが、プレイしているうちにできることの少なさを痛感する羽目になりました。
例えば高所に引っかけて大穴を飛び越えたりするマナストリングは、ほとんどが所定の足場に居ないと反応しない仕様になっていて、別のルートからだとどんなに引っかけポイントに近づいても使えないんですよね。敵への引っかけも同じ高度じゃないと反応しませんし。
多分前作のクリムゾンラインがショートカットに使われたのが気にくわなくてこうしたのでしょうが、プレイヤーからすれば工夫してみようというモチベーションを削ぐ仕様に感じました。
同じようにマナライドも、上り坂では急減速、空中はレール上のみ、打ち上げる仕掛けは終点まで操作できないなど、とにかく高度稼ぎはさせまいという設計になっていて閉口したのでした。
そんな感じで、総じて爽快さよりも窮屈さを「感じさせてしまう」作りだったはやはり失敗なんじゃないかなーと考える訳です。


気に入ったキャラは、敵ですがラーグ。アドルらを物語の主人公と捉えて物語が面白くなる行動を取る、という行動原理が昨今のファルコムのもったい付けネタばらし構成にいい感じにマッチしていたと思います。まぁこんなキャラを毎回出す訳にはいかないでしょうが。
他は惜しい感じのがちらほら。ヒロインのカージャは途中から女言葉になるのと、何だかんだ身内以外にも甘いのがなんか違うかなーと。ロザリンドはキャラ造形は好みだったので、ももうちょっとカウンターヒロイン的な活躍が欲しかったなーとか思いました。


まぁ一作で綺麗に完結する話ですので、パッケージやデモで興味を覚えたら手を出しても良いんじゃないかな、というゲームだと思います。シリーズファンは、まぁナンバリングなので必須ですね。
さて、続きはネタバレ込みのプレイ記、エンディングまでを扱いますので未プレイの方は閲覧をご遠慮ください。



第10部、最終章スタート。情景の島に行くため、まずはロロの足跡をたどるべく方舟を目指します。するとバルタ水軍の第一艦隊との遭遇戦へ。民間船vs艦隊という馬鹿げた構図ですが、勝ててしまうのがゲームですね。
そして山に乗っていた筈のロロの方舟が都合良く海に出ているのですが、
ysx_float.jpg
そういう台詞は鋼鉄戦艦を見たときに言おうぜクルス君!

まぁともあれお次は方舟ダンジョンの攻略です。途中、当然の如く待ち伏せしていたグリムソンと戦闘に。これを退けるとアドルとカージャを繋ぐ枷の正体が故カージャ母のマナ残滓だという事が判明。幽霊に説得されてグリムソンはカージャ抹殺を止めるのでした。
枷はリラ由来じゃなかったんですねぇ(子孫だけど)。しかしかーちゃんの意思で動かせるなら、ラーグやオーズを倒すときに枷解除してアドルだけで止めを刺しちゃえばロロ化を防げたんじゃないか? とか思っちゃいます。あと、ワタリガラスの像で枷が消えるところかーちゃんどうなっちゃってたんだ?
とまぁ色々モヤモヤするところもありましたが、娘がちゃんと親父をぶん殴れたので基本的にスッキリしたいいイベントでした。その後、最奥ロロの部屋で情景の島への手がかりを手に入れ、一行は再び海へ。以後、バルタ水軍との確執はなくなる訳ですね。

さて長らく海賊と不死者がドンパチやっていて入れなかった最後の海域に入りました。するとここまで一本道だった反動かクエストやら敵拠点やら商船やらのてんこ盛り状態。基本的に好きな要素なのに、ボリューム過多でちょっとキツいですね。
まずは買い物や船の強化を一通り……やるつもりが、ここに来て金と資源が足りなくなる事態に。これはラスダン攻略中の稼ぎをつぎ込めという設定なのでしょうね。
と言う訳で行ける範囲のマップ(&島)埋め→クエスト攻略→拠点攻略→裏ボス?攻略という順で進めます。Lv99の裏ボスくんはLv70台で挑んだので薬や弁当を8割方消費して何とか撃破。もうちょっと強化して装備とか考えて挑んだ方が楽しめたかもなー。

そしてとうとうラスダン情景の島に上陸。宝箱からアドルの最強武器を拾い、カージャの特技で進んだ先のエリアで最後の魚を釣ってペンギンに喰わせて収集要素は概ねコンプリート……と思ったら最強の回避鎧だけが未入手状態。
仕方が無いのでそのまま島を登り、ロロの心象風景という世界に突入。しっとりしたBGMが印象的な真のラスダンですね。ここも結構な長丁場ですが、結局上記の鎧は手に入らず。どこかに見落としがあるはずなのですがサッパリ分からず。
1周する前に攻略サイトを頼るのは嫌なので、不完全装備のままラスボスに挑みます。

最奥に待つのは件の老人、その正体はロロその人でした。うーん、老年アドルとか予想してたんですが大外れでしたね。ちょっと残念ですが、話がややこしくならないので良しとしましょう。
老ロロはカージャから三つの悪徳を引き剥がし再び合一、往年のロロに戻りました。これを倒せば完全に浄化できるということです。受肉させて倒すって流れは閃の軌跡でやってたのと同じなのでちょっと辟易しますね。
そしてカージャの提案でリラがロロ側に着いてラストバトル。いやそこはセンチメンタリズムより自分の命や海の平和を優先するところじゃないのか? 変な余裕を見せられると茶番……とまではいかないまでも模擬戦感が出てしまうのですが。

まぁともかくラスボスは(苦手な)コンビボスです。これは中々の新機軸ですね。こちらもバディ、敵もバディというのが燃えるポイントなんでしょうか。
正直リラは動きが速すぎて追いつけないので基本無視してロロだけを叩きます。ラスボスらしく豪華にデモを挟みつつ途中2回くらい鎧がグレードアップしますが、基本的な動きは変わらないので粛々と対処。
撃破後、宣言通りロロは悪徳と共に絶命するのでした。さらに役目を終えた枷も消滅。これにて海に平和が戻ってめでたしめでたし……
え? 三将以外のグリーガーは海王の玉座を介さない人間の意思の力で生まれたって説明されたばっかなんですが、これで解決ってどういうこと? 三将を失ってもグリーガー達が新たなボスと旗艦を生み出せることはクエストで示されているので、この後もバルタ水軍とグリーガーの戦いは続く、としか思えないのですが……。
ロロの復活さえ阻止できればOKってどこかで語られてたっけ? プレイ期間が長引いたせいで覚えてないだけですかねぇ。


なんか釈然としないままエピローグスタート。バルタ水軍はロロを弔い、アドルは復興したカルナックで別れの挨拶回りに。まぁ特筆することもない会話劇……と思いきや、洞窟の奥に謎のルーンストーンが出現し、そこでアドルが消息を絶つ未来の冒険の一部が再生されました。
うーんアオリの「冒険家アドル、遙かなる北の海へ!」をここで回収するとは……って納得できるかいっ! 逆に63歳の冒険がノーマン文化圏の話って限定されただけで逆にがっかりだよ!
あと個人的にはドギが最期まで付き合うことになるのはちょっと残念。小説版の5みたいにどっかで身を落ち着けて欲しかったなぁ。まぁ今回カージャに「約束」という呪いをかけられてしまったので、もうそんな未来は望めないのでしょうね。
最後にカージャに船でセルセタまで送って貰ってもらうシーンで完。


終わりました。なんか締め方とオマケに釈然としなさを感じましたが、大筋はシンプルに一本筋が取った話で良かったと思います。
ただまぁ装備品が集まらなかったのが心残りだったので、攻略サイトを頼ってみました。すると、釣果の報告で最強の回避鎧が貰えたそうです。そっかー、魚はペンギンに喰わせて満足してましたが、言われてみればおっさんに報告なんてありましたねー。
その他イベントの見逃しや2周目要素はないようなので、これにて終了としましょうか。タイムアタックも1回くらいやっとこうかとも思ったのですが、装備とかスキルとかの設定項目が面倒くさすぎて断念。
色々思うところの多かった10作目でしたが、まぁ楽しめたと思います。次のイースに期待しましょう。
ラベル:PS5 ARPG Ys X
posted by ひろし at 02:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲームプレイ記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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