2021年07月30日

ロスト・エコーズ (2)

プレイ記の続きです。
前回書いたとおり私にとって10年以上ぶりのフルプライスエロゲな訳ですが、演出等での技術的な驚きというのはこのゲームでは特に見られませんでした。立ち絵パートでも拡大縮小や回転移動などをふんだんに使っていますが、これは昔もありましたしねぇ。
演出面でひとつ気になったのが、台詞の途中で表情が変わる演出ですね。これ、瞬間表示にしているとテキストが表示された瞬間に変わる場合と、音声が所定のタイミングまで進んだ時に変わる場合の2種類があるんです。
前者はおそらくデフォルトのテキストスピードだと適正?なタイミングになるように調整しているのだと思いますが、なんで2通りのスクリプトを用意したんでしょ? 1つの台詞中に両パターンが出現することもままありますし……謎です。

さて、続きはネタバレ込みのプレイ記です。未プレイで興味のある人は見ないようお願いいたします。



前回過去編に入ったら説明ラッシュで途切れたところからです。とりあえずここで過去編の登場人物と勢力をおさらいしましょう。
立花氏 : ァ千代(結佳)、鎮矩(奈多矩)、夕弦(花連) 
御筥宮 : 座主(里久)、武緒(雛緒)、和重霞(卯実)
筑紫氏 : 加弥姫(晶穂)、千羽耶(琥珀)
状況は立花が味方の救援に出たいところを筑紫が包囲して妨害している、という一触即発状態な訳ですね。
目的はァ千代が千羽耶を殺害するのを防ぐことで、手段はここに挙げた面子だけに働きかけること。

では誰とどう話して事件を防ぐべきか……とは考えず、まぁエロゲなんで素直にお目当てのキャラを追っかける方向で行きましょう。
雛緒/武緒狙いなので、選択肢は基本「お宮が両家の間を取り持つ」にします。しかし当の武緒は筑紫家を嫌っており消極的協力しか取り付けられないと。
ちなみに過去面子は現世と違って全員シリアスです。唯一夕弦がポンコツ感を出していますが、もう立場からして端役ですし、話に影響することもないでしょう。
なお、途中現世に戻ると「過去で一番関連のあった娘と親睦を深めろ」と卯実から言われて温泉ペアチケットを渡されたりします。なるほど、ごく自然な流れでイチャイチャできますね!

で本題の方はというと、里久と武緒で加弥姫に面会し、筑紫の立花攻めはァ千代が特攻してこないように救援先の高橋氏から依頼されてのことだった、と聞かされました。回りくどい気もしますが、正直に話せない理由・背景もこれまでさんざん説明されているので納得というか、まぁそんなもんかなという気にもなります。
ともあれ武緒も筑紫を一方的に嫌っていたことを反省し、協力的に。じゃあ関係者をお宮に集めて和議を……と思ったら、ァ千代出陣の報が。急ぎ取って返すと正に筑紫の陣を夜襲中で、里久の目の前で千羽耶はァ千代の銃弾に倒れたのでした。
斬殺 → 射撃と手段は変わっていますが、過去改変に失敗した! とのショックに里久は現代に帰ってしまいました。

正直、被弾箇所の確認とか手当とか、まだできることはないの? と呆気にとられましたが、好意的に解釈して一発即死判定な当たり方だったのでしょう。頭が吹っ飛んだとか。
で、失敗したことに沈んでいた里久でしたが、先生に励まされて再奮起し、射殺のちょい前に飛ぶことになりました。えー、ヒロインが元気づけるとかじゃないのかここは。
も一度飛んだら今度は開戦前の筑紫の陣に出たので千羽耶に一言、さらに立花山城に登って、意外とすんなりァ千代を止めることができました。
で、当初の予定通りお宮で和議を結びます。これで大目標達成のようです。な、なんか最後の最後でずいぶんあっさり終わりましたね。現代に戻って卯実のお墨付きも得て、完全に問題が解決しました。めでたしめでたし。


……ではないですね。エロゲなのにHシーンまだないし。そーなってもおかしくないシチュエーションはあったのにスルーされたから、ひょっとして全年齢版でもやってるのかと不安になったくらいですし。あいやでも全裸立ち絵はあったか。
というわけでここからは先輩ルートです。これまでの過去改変プロジェクトで接点が増えた雛緒に惹かれた里久ですが、同じく接点が多かった武緒とどっちに惚れたんだろうと悩みます。
そして過去で武緒に別れを告げなかった、と里久は卯実に頼んでもう一度過去へ。えええええ、過去に行くのって祟り発生を防ぐための特別な措置じゃなかったの!?
しかし過去に行っても里久は武緒には会えず。武緒は事情を知っているため未来人にはこれ以上会わない方がよいと判断しており、さらに巫女パワーで時間跳躍アイテムの気配を察せるので、確実に里久を避けられるわけですね。
過去改変の監視神である多岐津姫(現代では先生)に叱られて、里久は空振りで帰還。すると、雛緒の人格がまともになっ変わってしまいました。直接会えなかったにせよ、里久の執拗なアプローチが武緒に届き、魂に影響しちゃった訳ですな。

ぶっちゃけ別れを告げる、という自己満足のために余計な影響が出ちゃった訳です。しかもプレイヤー視点からは、実はお別れHまでしていて、その場に和重霞がいたために「過去改変中に和重霞に会った記憶は消える」ルールで覚えていないだけだったという事情も読めてしまいます。
つまり余計なルールを課した卯実とそれで勘違いした里久と頑なに会おうとせず悶々と悩みを抱えた武緒のトリオプレイがこの事態を招いたわけですね。
さらにややこしいのが、この人格改変は里久と卯実以外には認識できず、誰も困っていないことですね。当の里久自身も、元の人格に惚れいてたのか武緒に惚れたのかわからないので、困っているかいないかすらわからないというグダグダ感。
正直、自業自得すぎてなんだかなーと思いながらプレイしていましたが、こう整理して書くと話の流れとしては面白い……ような気もするから不思議です。
まぁエロゲ的な事情でいえば、エキセントリック先輩・超堅物戦国巫女・真面目でかわいい現代巫女と1キャラで3人格愉しめるという仕掛けなのかもしれませんが。

そんなまとも雛緒と恋仲になったりHしたりした末、やっぱり元の人格に戻そう! と決意する里久。もう一度過去に行って武緒の心残りをなくすことにしました。逃げ出す武緒を今度は捕獲し、事情を話して協力させることに。
心残りを解消するには、前回の別れの際の「契り」を再現するのだー、という武緒の提案でいざHシーンへ。万一にも種を残さないためにアナルセックスしたというぶっ飛んだ解説がなされますが……そこは「契り」になるのだろうか?
ともあれ、これで雛緒は元人格に統合されました。しかし度重なる過去跳躍のため卯実の神力は枯渇し今まさに消滅の危機。この事態に雛緒は慌てず騒がず、自身が神になって神産みを行い、卯実を復活させると言い出しました。
雛緒=武緒の魂は元々昇神できるくらいの力を持っていたのですが、「恋をしたい」という心残りのために昇神を拒んでいたそうです。その権利を都合よく使おうという訳ですね。

で、雛緒は多岐津姫に渡りをつけて衆人環視の元昇神の儀が行われます。さくっと神になり、その力を人一人分残してすべて卯実復活に注ぎ、めでたく新たに竜泉卯実命が生まれ、雛緒はただの人に戻りました。
……ちょっとそれズル過ぎね? 都合のいいとこ取りじゃん。許して良いの高天原?
それに前後でHシーンがあり、里久と雛緒は将来を誓い合って、里久の家に卯実を祀って皆で暮らすことになりました。最後は友人たちも集めて新生活をお祝いをしてEND。

うーーーん、個別ルートに入ってからの展開が好みでないのと、最後の無理くり感があってちょっとモヤモヤするお話でした。雛緒というキャラは好きなんですけどねぇ。終盤はちょっとウザ過ぎたけど。
なお、ただでさえ濃いキャラ付けの雛緒ですが、おもらし属性も備えており、全てのHシーンでその真価を遺憾なく発揮します。一度泌尿器科に連れていくべき。いや、武緒も漏らしてたから魂レベルでシモが緩いのか……。


せっかくなので2周目スタート。今度は晶穂狙いで。
日常パートを既読スキップしながら晶穂絡みの選択肢を選んでいきます。このゲーム、次の選択肢まで瞬間的に飛ぶスキップは搭載してないようですね。スキップ速度もそれほど速くないし、過去編共通パートが結構しんどそう。
スキップできても選択肢はほぼ未読側を選ぶので、2周目はまぁ時間がかかります。話の流れはほぼ同一、個別イベントが挟まる感じですね。
と思ったら過去編で加弥姫の選択肢を誤り、現代に戻ったらなぜか花連のイベントが始まりました。あれか、選択肢をミスると花連ルートに突入なのかな? とか思っていたら、結佳祟り落ちを回避できたところであっさりエンディングに。サブヒロインにも拾われぬ共通ENDでした。

気を取り直して2周目2回目。今度は選択肢を間違えず、同じ流れで祟りブレイクに成功し晶穂ルートへ。より親密になった兄妹はどんどん互いを意識し結構危ない線まで進んじゃいます。
まープレイヤー視点では元々ヤバめの兄妹関係だったし、順当に進行しとるなーというだけなんですが、兄里久からすれば妹の様子は変化、それも過去改変の影響と思えるわけです。
雛緒ルートとは違い、初手からこれは戻さねばならぬ! と強い決意を持つ里久。うーん、この理屈だと過去改変後は誰とも交際できないぞ里久。端的に言うと人間不信では?

晶穂の様子がおかしいのは過去に問題が残っているのだろう、と里久はもう一度過去へ。そこで加弥姫にベタ惚れされていることを確認し、また多岐津姫から前世の影響で晶穂に変化が起こりうることを知らされます。
一旦帰って晶穂の症状が悪化しているのを見た里久は、今一度過去に戻って加弥姫にしっかり別れを告げました。未練は増すだろうが変化した晶穂を受け入れようと決意。
で、兄妹はとうとう一線を越えてしまいました。すると、ある朝突然短期記憶喪失に襲われる晶穂。里久と結ばれた事を忘れてしまいました。

神ズに相談したところ、原因は過去改変にあるわけではなく心因的なものだろうとのこと。ギクシャクする2人、そして兄妹で恋仲という噂が学園に広がり色々とマズい立場に。
でも逆境で再び惹かれ合う2人。で、コトに至ると再び晶穂は再び記憶喪失に。どうも「セックスすると記憶を失う」という症状のよーです。難儀な。
原因を探るため、多岐津姫の力で過去を何度も眺める里久と晶穂。その中で加弥姫の思慕の強さを思い知ります。
どうやら里久に入れ込み過ぎた加弥姫は、生まれ変わったら一生離れない、という誓い=呪いをかけて、結果それが妹になるという形で成就したということのようでした。あな恐ろしや女の情念。
記憶を失うのは、現代倫理に合わせて兄妹で結ばれると引き離されるから、「離れない」ために結ばれた事をなかったことにしようという心の動きだとか。うーん、本末転倒。

これを解決するには、晶穂の中の加弥姫の魂を説得するしかない、というわけで晶穂に精神的負荷をかけて加弥姫の意識を呼び出そう、という作戦が始まりました。
雛緒と結佳が晶穂を挑発し、まんまと現れる怨霊加弥姫。そこを里久が説得し、何とか呪いは消えたのでした。そして兄妹はそのまま恋仲に。仲間たちも祝福をしてEND。
一応、琥珀が兄妹カップリングに反対したり当人らも世間の目を不安がったりもしましたが、何となくこの世界なら大丈夫じゃないかな〜、なんて思えます。


2ルート終えたところで本日はここまで。
キャラ単体の面白さは雛緒が上ですが、晶穂も独特なキャラ立ちをしていて、さらに前世のキャラのしたたかさ・執念深さが加わって非常に良かったと思います。
両ルートとも、主人公が余計な過去跳躍をしたせいで大事になったって流れはあまり好みではありませんでしたが、その後の展開は晶穂ルートは良かったですね。実妹の社会的なリスクにも向き合っていましたし。
途中、記憶喪失展開なら主人公特技である写真撮影の出番だ! とか思ったのですが、セックスに限定して記憶が消えるとなるとハメ撮りしないといけなくなるわけで、流石にこれは没ですよねぇ。

とはいえ、晶穂ルートにも大きな不満が。これまで触れていませんでしたが、シナリオの不整合・スクリプトミス・テキストミスだらけでいかにも未完成なルートでした。
共通ルートで起こった下着撮影イベントが記憶喪失発動後にあったことみたいになったり、一枚絵の服装とか表情とかが合ってなかったり、BGMが切り替わらず場面と全然合っていなかったり、ボイスがテキストと違うことを喋ってたり、と非常に残念でしたね。
雛緒ルートはそんな酷さはなかったので、残るシナリオは出来の良い方だといいなーと思います。切に。
posted by ひろし at 23:45| Comment(0) | ゲームプレイ記(18禁) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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