2017年04月01日

チェインクロニクルの終わり方

PS Vitaで配信されていた基本プレイ無料のソシャゲ、チェインクロニクルVが5月12日にサービス終了することが先月発表されました。
第2部最終章のアップデートと同時の終了発表でしたので、大団円とは言わないまでも有終の美は飾れた感じと言えましょう。

当ブログでは、昨年1月にグローバル版チェインクロニクルの終了を記事にした際に色々なバージョンのチェンクロの動向をまとめたましたが、その後1年の間に次々と別バージョンのチェンクロのサービス終了の報も入ってきまして、その都度同記事内に終了時期を追記してきました。
その流れをここで一度おさらいしますと、最初の終了は2016年2月のグローバル版で、5月には韓国版、9月には中国版がそれぞれサービス終了しました。
そして今回のVita版の終了を受けて、今からでもプレイ可能なチェンクロは本家日本のスマホ版「チェインクロニクル3」と、台湾版「鎖鏈戰記」の2種類です。

ところで、往々にしてソシャゲというものは基本システムであるガチャをはじめ行動する度に消費するAPなどでプレイングに制限をかけ、有償アイテムを使うことで制限を緩和/突破させるデザインになっています。
しかし終了を宣言したソシャゲはこれらの制限を「サービスが成り立たなくなるほど」緩和するのが慣例化しています。商売的に利のある行為なのかは不明ですが、プレイヤーからすれば今まで出来なかったような無茶な遊び方ができる、一種の"お祭"状態になっているとも言えます。

また、今日日ソシャゲが海外展開することは珍しくありませんが、チェンクロのそれは 国毎に運営会社が違う という風変わりな特徴を持っています。なので、前述の終了前の緩和の仕方にも色々差が出てくるわけです。
と言うわけで今回の記事では、これまでに終了してきた様々なチェンクロの、サービス終了発表後から終了までの"お祭"を比較してみようと思います。少々悪趣味な話ですが、おつきあい下さる方は続きからどうぞ。



さて、それでは終わった順に見ていきましょう。最初は我らがグローバル版(以下、CCG)。運営はGumiです。終了年月日は2016年2月29日。
既に公式サイト・フォーラム・Facebook全て消去済みで見ることはできませんが、URLを知っていればInternet Archiveで内容を確認することができます。
スタイルシート?が効かず体裁は滅茶苦茶ですが、1月18日に発表された終了告知がこちら。

・The AP Cost for all quests has been reduces to 1 AP.
・Captains can gain five times the XP from all quests.
・All Premium Recruit costs will be changed from 50 Prysma to 30 Prysma.
・UR and SR rates at Taverns will be greatly increased.
・All Premium Recruit options will have a 10 + 1 promotion with a guaranteed UR.
・The cost for expanding Arcana Limit and reviving during battles will be changed from 10 Prysma to 5 Prysma.
・A new daily quest with All Enhancers and Blacksmiths will be added to Dawning.
・Great Success rates will be doubled.
・New events and quests will continue to be run every week until the Closure on 29 February 2016.

専門用語 (Prysma = 精霊石の 1/10、UR = ★5 = SSR) さえ知っていれば基本的に平易な英語ですが、訳すとこんな感じです。

・全クエストAP消費 1
・入手できるランク経験値 5倍
・ガチャに必要な精霊石が 5→3
・酒場ガチャの★5、★4の出現率を大幅上昇 (確率自体は元々公開していない)
・イベントガチャで10連を引くと★5を1つおまけ (10+1ガチャ)
・アルカナ所持枠拡張が半額 (0.5精霊石で+5枠)
・成長、鍛冶アルカナ入手クエストをはじまりの村に追加
・グレートサクセス率2倍
・サービス終了の2/29まで新イベントは提供

以上です。なお、CCG オリジナル要素の疑似対人系コンテンツは回数制限・報酬共にまったく緩和無しで平常運転でした。
消費AP1は凄いですが Prysma こと精霊石関係の緩和はわりと控えめに思えるかも知れません。それもそのはず、CCGは返金制度を設けていて、サービス終了まで保有していた有償 Prysma は PayPal を通して返金する流れだったのです。
というわけでサービス終了決定後もガチャを引いて貰いたい CCG では、その後のイベントでもばんばん新キャラを実装していったのでした。

 1/18-, 25- 台湾版移植、韓国版移植キャラ実装
 2/8- バレンタインフェス & アグダラレイド (オルオレータ&オルドレード実装)
 2/15-, 22- レクイエムフェス I, II (イベント報酬アルカナ復刻、カミナヅキ&オリョウ、スティッチア&ソリティー実装)

ガチャフェス以外のイベントはというと、レイドの週以外ではほぼ毎週新キャラが入手できる高難度期間限定クエストが開催され、精霊石を使い切っていても新キャラを入手してシナリオが楽しめる仕掛けになっていました。
この中でも特に印象的だったのがバレンタインフェスですね。女性キャラだらけのラインナップ……というのはどこのガチャゲーでもよくある話ですが、この時はなんと1ガチャにつき1体★4以上がおまけという太っ腹企画でした。
しかし、それ以上に振るっていたのがそのおまけの中身。おまけのラインナップはガチャ本体とはうって変わってに男性キャラのみ。つまり、ガチャを引けば必ず女・男とアベックで入手できるイカしたイベントだったのです!
ぶっちゃけ私がこれまで見たソシャゲの中でも最もセンスの良いバレンタインイベントだと思いますが、オマケが豪華すぎるだけでなくイロイロうるさがたの団体とかからいくらでも難癖が付けられそうという点からも、サービス終了決定後のソシャゲならではだったなと思います。
(なお、火妖精やルーラなど性別の議論が紛糾しそうなキャラはガチャ本体にもおまけにも含まれていなかった事を付しておきます)

おっとつい話が長くなってしまいましたが、それ以外にも最後のレクイエム・フェスティバルというどーなんだそれというネーミングや、最終週に追加されたのが「不幸少女ソリティー」だったりとか色々突っ込み所もあり、最後まで最大限楽しめるお祭でした。



続いて韓国版。運営会社は……よく分かりません(ぉぃ)。こちらは2016年6月1日にサービス終了したようです。
こちらも4月12日に出たアナウンスを Internet Archives から拾うことができました。
cc_kr_bye.jpg

ちとデカい画像ですが縮小すると文字が判別できなくなるのでご容赦を。まぁ判別できてもさっぱり読めないので、Google先生にエキサイティンな翻訳をお願いしてみた結果がこちら↓。

お知らせ
[イベント]「Good・bye Mr.チェーンクロニクル」のイベントのご案内 2016.04.12
こんにちは。
胸が覚えているファンタジーチェーンクロニクルです。

長い間一緒にしてきたお客さまとチェーンクロニクルの最後のを一緒にするために「Good・bye Mr. チェーンクロニクル」のイベントを準備しました。

チェーンクロニクルと一緒にしてくださったお客さまに感謝の気持ちを込めて、4 月13日から6月1日サービス終了時まで 、チェーンクロニクルに接続されるすべてのお客さまに毎日精霊石200個をメールボックスに支給差し上げる予定です。

毎日支給される精霊石受けにくく、最後までチェーンクロニクルを楽しくプレーしてください。

ありがとうございます。


はい内容はとてもシンプルですね。毎日精霊石200個。すなわちガチャ40回分。これなら元の確率のままでも結構いろんなキャラが入手できそうです。
むしろ下手に確率を弄らない方がソシャゲの醍醐味であるガチャの期待と失望、よーするに射幸感を楽しめそうです。ある意味理想的な"お祭"かも知れませんね。

なお、確率緩和とかその他ゲーム内での動きなどは私自身がプレイしていなかった(というか韓国のネトゲは外国人はプレイできない)ので不明ですが、この終了アナウンスの後公式サイトの更新も無かった事を考えるとイベント関係は望み薄そうです。
ついでに言うとグローバル版と韓国版はどちらも第2部第2章(大海)で終了を迎えました。第2部のサブタイトルが「絆の新大陸」であるのに、1つめの新大陸が出てくる第3章まで辿り着かなかったというのが笑い所でしょう。



続いて中国版。2016年9月15日 に終わっていました。済みません、終わってから気付きました。
こちらもプレイしていなかったので詳細は不明ですが、7月13日の終了アナウンスを見ることができます。これは漢字なのでだいたい分かりますね。
(5/16追記:現在見られなくなってしまいました。Internet Archivesでも拾えない……画像保存しておくんだった)

・ガチャの確率を SSR 20%、SR 30% にする
・プレミアムチケットを毎日2枚配る

以上です。プレチケ1枚=ガチャ1回なので、韓国版の40回に比べるとちょーーーーーーっと寂しいなーと言わざるを得ません。
とはいえSSRの確率は20%とかなり高くなっています。強いキャラ、今まで入手しづらかったキャラを狙うには割と良いチャンスかもしれません。が、韓国版の項で述べたような「ガチャを引くこと自体の楽しみ」は結構スポイルされていると言わざるを得ません。

こちらも実際にプレイしていないのでこれ以外の緩和などがあったのか不明ですが、韓国版同様にこの終了告知が公式Webサイトの最終更新になっていますので、イベントは望み薄でしょうか。
ただしストーリーは第2部第4章(罪の大陸)まで進行していたので、新大陸の看板には偽りなしだったようです。



そして現在、PS Vita版チェインクロニクルV。繰り返しになりますが終了告知は2017年3月13日、終了予定日は5月12日です。
終了の"お祭"状態の詳細は3月14日に「ゲームバランスの調整と今後のイベントについて」としてアナウンスされています。
色々書いてありますがまとめるとこんな感じです。

・イベントクエスト以外の消費APを引き下げ (2〜6割程度減?)
・毎月25日目のログインボーナスに精霊石10個 (従来は新リングキャラ1体だった。終了宣言後、新リングキャラの追加は停止)
・ノーマル、チャレンジガチャにメルティオール、ディルマの追加
・アルカナコイン獲得クエストの追加
・ミッションの追加 (=精霊石獲得機会の増加)
・イベントガチャを「義勇軍ガチャ」に変更。精霊石1個でガチャ1回分の「義勇軍コイン」を無制限に購入可能
・終了までのイベントとしてレイド、踏破、勢力x2を開催。その他高難度クエストなど追加

基本的に緩和方向の調整なのですが、ぱっと見よく分からない複雑さです。というかまだゲームとしてバランスを取っている感があって、"お祭"感は薄いですね。

ガチャ方面から解説しましょう。まず、常設の酒場ガチャに関しては一切緩和はありません。確率も値段もそのままです。これは渋い。
そしてイベント用のガチャは、全て「義勇軍ガチャ」というシステムに一本化されました。こちらはなんとSR以上確定で、SSRは10%で出るというシロモノです。上に書いた通りガチャを引くのは専用の「義勇軍コイン」が要りますが、精霊石で買う以外にもイベントクエストで何度も拾うことができます。
また、イベント開始時に10回分のコインがプレゼントされるので大幅緩和と言っていいでしょう。SRキャラが出まくります。
ガチャの内訳はイベント毎に変更されますが、イベント特効などの他にも既出のフェス限定キャラ(つまり族長の類)が出るので割と嬉しいラインナップです。SRもあまり引けなかった第2部酒場から出てくるので結構楽しめます。

その反面、これまで販売・リング交換を駆使して毎月集めてきたプレミアムチケットはこの義勇軍ガチャでは使えず、元の確率のままの酒場でしか使えなくなってしまったので相対的に価値が下がってしまいました。レイド報酬に入っていても空しい限りです。
あおりを食ってフォーチュンリングの価値も下落。更に新リングキャラも来なかったので、毎回リングガチャを回すようなヘビープレイヤーほど持て余していそうです。まぁ、スタミナの実に交換して義勇軍コインクエストを周回する手もあるのですが、いかんせんそこまでプレイ時間を取る気になれず……。
逆に賢者2名が出るようになったアルカナコインは価値が上昇。リングをACに変換するのも悪くない手になってきています。まぁ、今後またプレチケやリングに使い道が出る可能性もあるので全て捨ててしまうのは早計でしょうけれど。
(5/16追記:結局最後までプレチケ・リングの使い道は変わりませんでした)
ともかく、終了宣言から1週間くらいは通貨価値の変動を体感し試行錯誤するのがちょっと楽しかった時期でした。

その他、高難度クエストというのはSSR限界突破アルカナを獲得できる難度90のクリア型クエストで、ユグドにある酒場の数だけ各地に配置されました。きっと第2弾では第2部酒場分の限界突破クエストが追加されることでしょう。
正直なところチェンクロVであとやることはキャラクエストやチェインストーリーを読むことくらいだと思うので、限界突破で強化するのは全然意欲が湧かないのですけどね。
現在一番期待しているのは最終週の「イベントクエスト」なるものです。本家に在るという第2部終了後の後日談が来てくれると嬉しいのですが、終了まで4日間のみとなると読み物は無いかなーという気も。
(5/16 これに関しては本記事末尾に追記)

と言うわけで、チェンクロVに関しては以上です。私としては最後までしっかり遊ぶつもりでおります。



以上、4つのチェンクロの"お祭"比較、いかがでしたでしょうか。
運営会社の違い、国の違いなど要因は様々ですが、結構個性が出ていて面白かったと思います。グローバル版の運営は真面目な方だったんだなぁ。
残る2つのチェンクロがいつどのように終わるのかは分かりませんが、その時が来たらまたこの記事と見比べてみるのも良いかもしれません。

--(5/16追記)
とうとうチェンクロVが終わったので、最後のイベント「絆が紡ぐ物語」について。
その実態はクリア型のクエスト1個で、報酬は↑のリンクに書かれたとおりプレチケ4枚と花束1つのみでした。
ストーリーは短いながらもオリジナルで、チェンクロ3の時系列の義勇軍初期メンバーらの日常を描くといった内容です。王都?で自分のギルドを立ち上げたカイン、湖都の客将ミシディア、副都?で孤児院を営むマリナ。そして最後に、冒険を続ける主人公・フィーナ・ピリカらしき三人組が新しい大陸に着いたところで終了。
第2部の「後日談」がVには無かったので、彼らがどういう別れをしたかが分からないのが残念なのですが、まぁ綺麗に収めたのではないでしょうか。

とりあえず最後の記念でスクリーンショットを取ったので貼っておきます。なお「ウィリス」はウチの隊長の名前です(昔のデフォ名のひとつ)。
ccvfin_1.jpg ccvfin_2.jpg ccvfin_3.jpg ccvfin_0.jpg
posted by ひろし at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム四方山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック