2017年02月06日

Everybody's Gone to the Rapture -幸福な消失- 雑感

PS4用アドベンチャーゲーム、Everybody's Gone to the Rapture -幸福な消失-をプレイしています。1月のPS+にてフリープレイで2/8まで配信されているものですね。2012年に発売、PS4日本語版は2015年にリリースされたゲームだそうです。
このゲーム、以前2chのまとめ記事か何かで「戦闘もホラーもなくて、フォトリアルな世界を散歩するゲームはないか」的なお題の時に挙げられていたもので、興味を持っていたのです。
私はいわゆる「リッチな」ゲームをほとんどプレイしていないので、そーいったのの入門的には良さそうだなと。FPSとか超苦手だし、ホラーとか超怖いし。これフリープレイでタダだし。

というわけで以下、プレイしての感想です。ネタバレもありますのでご注意下さい。



ゲーム起動。最初に言語と字幕の選択があります。日本語ありありで始めましたが、「誰が喋っているか」が分かるので字幕はアリにして正解だったと思います。
ゲームスタートするとタイトルが表示され、谷間の村の景色を手書きイラスト風に描写したものがフォトリアルなポリゴンモデルになったと思ったら、そのままシームレスにプレイ状態に移行しました。1人称視点で、前後左右の移動、上下左右の視点移動ができるようですね。
操作系を見ると、○ボタンの調べるとR2ボタンの高速移動(でも遅い)のみ。本当にアイテムも戦闘も体力も何もないようです。

色々歩くと、カセットテープとか電話とか色々なものから断片的な情報が得られます。どうやら科学者が何かやらかして、村が封鎖されて誰も居なくなったようですね。そして村のはずれ、封鎖領域の外からゲームは始まったようです。
何が起こったのか、村人はどうなったのか、そもそも主人公は何者なのか、それらの謎を追っていくのがゲームの内容のようです。
進んでいくと建物の近くで金色の光があり、表示された指示通りコントローラを傾けるとその場で起こった過去の会話のリプレイが始まります。こうやって出来事を見ていくようですね。
また、村に入ると今度は動く金色の球が飛んでいて、「ジェレミー」と人名が表示されます。これを追っていくとジェレミー氏に関係する出来事が色々分かるようです。人魂でしょうかね。

過去の会話は金色の光が人が立っていた位置に集まって表示され、発言者が光ることでそれぞれの立ち位置が分かるようになります。人の外見や状態は分かりません。
物語的に重要な会話は上記のようにコントローラを傾けないと再生されないようですが、あるエリアに入っただけで勝手に始まる会話もあります。いきなり声が聞こえてきて、光の人を探すためにきょろきょろ見回す羽目になることもしばしば。こうやって隅々まで歩くときっと村人たちに対する理解が深まることでしょう。
あとは冒頭にあったようなラジオ、トランシーバー、モニターなどから聞こえる音声ですね。これも過去の会話のようで、リアルタイムな放送とかはないようです。
○ボタンアクションは上記の機器や電灯のスイッチをONにするのと、ドアを開ける、あるいは開けようと試みることだけのようです。端々に落ちてるラジオ探すのめんどいから持ち歩きたいんですが。あと自転車乗りたい。
まぁそれはおいといて、開始10分程度でだいたい要領はつかめました。


始めてみての感想ですが、なるほどPS4時代の映像美は凄いですね(発売5年後の感想)。
最初はびくびくしながら進めましたが、襲われることもないのでゆっくりと景色や家並び、庭や部屋などを見ることができます。これが目的だったので、割と満足です。
ただ「散歩」となると視界の狭さが煩わしいですね。視界の端に映ったちょっとしたものに心惹かれて足を向ける、そうした楽しさが割と乏しい感じです。いちいち視点を振るのも煩わしいですし。このへん、VRとかなら解決するんでしょうね、きっと。

屋外も屋内もよく作り込んであるのですが、不安定なのが時間の概念。といってもこれは粗ではなく仕様のようですが、過去の記憶を見ている間は星空になり、終わるともの凄い勢いで日が昇って昼に戻ります。
そのほか、特にイベントがなくても移動すると夕方になったり引き返すと昼に戻ったりとか結構不可解です。ひょっとするとプレイヤーキャラクターが探索をしている「現在」というものはなく、常に不安定な過去を歩いているという事なのかも知れませんね。ますます謎めく主人公。
不安定と言えば、BGMとコントローラの振動も不定期に訪れます。後で意味とか分かるのかなー、振動。

それから、予想以上にキツいのが3D酔い。これはこのゲームが悪いのではなくて私が長らく1人称視点のゲームから遠ざかっていたことと、最近運動不足と加齢で色々身体能力が低下していることが問題だと思います。
いわゆる古色蒼然としたゲームらしいゲーム性は薄い、というかほぼ無いゲームなのですが、個人的に「3D酔いゲージ」みたいなののリソースを管理するゲームになってる感があります。
光を無視して色々散策すると村の情景が楽しめるのですが、連続可能プレイ時間はせいぜい1時間。そしてプレイ間隔が開くとストーリーや人物の関係を忘れてしまうので、忘れないように適宜光を追いかける必要もある、という感じです。
あとは酔い覚ましのために運動してみたり、こーゆー駄文を書いてみたり。
まぁ、進んできてストーリーに入り込んでくると光を追いかけて最短で会話を回収するだけでも楽しいのですが、それだともったいない気がするし……。ジレンマですな。


そんなオッサンの葛藤はおいといてゲーム内容に話を向けると、流石にのんきな散歩だけでは済まず、過去の会話から村人を襲った悲劇の記憶や人間関係などが色々と明らかになってきます。
序盤は流石に真相とか正体をはぐらかすような、敢えて核心に触れない表現でイライラすることもありますが、まぁ根気よく話を聞いていくとこんな事が分かってきます。

・科学者夫婦、ケイトとスティーブンが仕事をしている観測所とやらで、空で光っている何かを研究している。それが何か生き物に悪さをしているらしい
・鳥が死んだり、村人が耳鼻から出血したりする
・公的機関がインフルエンザの流行ということにして村を封鎖する
・村人が行方不明になる
・光る何かは電線を伝って移動することができるらしい
・事態に対処できないと判断したスティーブンは空爆で村ごと光る何かを抹消しようとする
・ケイトは光る何かと交信しようとする

なんだかよく分かりませんが、とにかく村人らは出血と封鎖に不安と不満を抱えていたことは分かります。
そして村人の記憶が見られた場所などでは、血を拭いたティッシュがそこここに残されています。最初は怖いなーと思ったのですが人の痕跡はほとんどティッシュ一辺倒で割と慣れてきます。生きた人はおろか死体のひとつも残っていません。
でも同じ症状で死んだと思われる鳥は死骸が残っているので、選択的に人を片付けた何者かがいたのでしょうね。

そんな事を考えつつプレイしていて特に印象的だったシーンは、「靴が持って行かれた」と恐慌状態になった男の記憶を見た家の近くで、電線に靴が引っかかっていたところですね。
全員病死かと思っていたら、割とバイオレントな死因もありそうな感じがひしひしと。そして家には今でも電気が通っているので、死体がないのは全てオンライン化されてしまった後だとか……? 妄想が広がります。
しかし、どうやっても日本語副題の「幸福な消失」には繋がらなさそうな展開ですが……最後の最後で無理矢理いい話に持ってくのかなー、これ。


なお、ゲーム冒頭に出てきた人魂(暫定)ジェレミー氏は村の神父ということで、不安に怯える村人たちのメンタルケアに腐心しますが振るわず。結局村の最後の生き残りとなって神に祈りながら死んで?しまいました。
人魂が無くなると外は闇の世界。地面に光る点の道が現れ、強引に次の目的地の導線を示します。そして現れる次なる人魂、ウェンディー。第2章の始まりです。
こうやって進行するわけですね。

上記のような章単位で数えると、現在第5章に入るところまで進みました。
1〜2章は村に何が起こったのか?的なことがストーリーの中心でだんだんストーリーが面白くなってきたのですが、3〜4章では誰が不倫しただの駆け落ちしようだの割と興味の無い人間ドラマが中心になってきてしまいました。
まーこれはパニック映画とかでもありがちな展開ですよね。昨年ヒットした映画のシン・ゴジラはこうした要素を排して好評を得たとか言う話ですが。
また、章毎に舞台も少しずつ移るので、3、4章は村はずれの農場→キャンプ場、と物語の核心の観測所への通過点的なこともあり、探索もそこそこに駆け抜けてしまった感があります。散歩を楽しむなら1、2章が良さそうですね。
とは言え第5章はいよいよ研究員スティーブン。今のところケイトに非協力的だったり空爆をオーダーしたり母親がアレだったりナニしたりと良いとこなしの彼ですが、いよいよクライマックスが近づいた感があるのでストーリーが楽しみです。


と言うわけでまだ途中ですが、真相にわくわくしたままでの感想ということで今回の記事を閉じたいと思います。
続きのプレイは……なんかまだ気持ち悪いし、今夜はもういいかな。


---(2/20追記)
クリアしました。やはりスティーブンの次にケイトの章が来て終わりでしたね。
当初の予定と反して、主人公の正体や「光る何か」の正体などは明かされないままエンディングを迎えてしまいました。正直、不満というか拍子抜けというか。攻略とか考察とかググってみても、そこらは劇中では語られないそうです。
主題はあくまでも危機に直面した人々の行いと、結末としての「幸福な消失」(キリスト教的な意味のある言葉らしい→Rapture)であって、どんな脅威がどこからやってきて村の外がどうなったかなんてどうでも良いんでしょうね。
消失に宗教的な意義があった、と言うことで人の遺体はなく鳥の死骸は残っていたことは何となく納得がいったのですが、すると死んだはずの牛や犬の死骸も残ってるべきだし……。うーむ、家畜に神は……居た?
ラベル:PS4 単発 ADV
posted by ひろし at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲームプレイ記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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