2016年09月04日

Ys VIII (8)

Ys VIII -Lacrimosa of DANA-のプレイ記も第8回です。久々ですね、1つのタイトルでここまで長くなったのは。
今回は総評から入ります。まず何はともあれ、非常に楽しいゲームでした。個人的に高評価だった前作Ys セルセタの樹海の上を行くデキです。Ysシリーズのナンバリングにふさわしい良作だと思います。あるいは傑作の類かも。
これは完全に個人の視点ですが、なんと言っても良かったのはセルセタで良かったところを延ばし、加えた欲しかった要素を入れてくれたことです。
良かったところと言うのはセルセタ前半の地図作成の楽しさで、それが後半まで続いてくれたことです。使命感よりも冒険感が大きい状態が長く続き、大目標をクリアしてからは超常の大きな危機に立ち向かうと、話の盛り上がりも十分でした。
後者の取り入れて欲しかったところというのは2つあり、1つは本筋に全く関係ない小ダンジョンです。冒険中の平原に、海岸に、山道に、脈絡もなく置かれたダンジョンがぽつぽつとあり、そこは入っても良いし、無視して先に進んでも問題ありません。イベントで強制的に止められることはほとんどなく、現Lvで不相応な危険地帯だった場合などはアクティブ・ボイスで警告してくれるので、テンポを落とすことなく強行したり撤退を選んだりできる訳です。
もちろん地図完成率や宝箱入手率には影響するので100%を目指すプレイには攻略必須なのですが、それでもイベントもボスもない探索というのは気楽で良いものです。
もう1つは何個か前の記事の冒頭にも書いた、背景から得る情報です。カメラが回せ、作り込みも細かくなったため偶に見回すと色々気付くことがあります。セルセタプレイ記に例を挙げたような、静的オブジェクトをヒントにしたパズルもあったりとかなり理想に近い要素でした。

ゲームシステム的には、3作目(VSをカウントすれば4作目)ですのでかなりこなれてきた感じです。前作からジャンプ・カメラ移動が追加されたのが大きく、出番の少なかった通常ガード・仲間への指示・カメラの拡大が廃止とまずまず妥当な進化をしています。
アクションパートも良くできていたと思います。花形であるボス戦も数・バリエーションともに多く、初見で負けるけど数回やれば勝てるくらいのボスが多目で、初見で楽勝な爽快バトルが3割程度、リトライ回数10を超える難敵が数体と、レベルデザインもばっちり。
シナリオはまずまずでしょうか。割と淡々とした探索が冒頭から後半まで続き、終盤は急展開でスケールの大きな危機に立ち向かう話になります。飽きさせないためか、途中人間同士のあれこれとかヒロインダーナのエピソードを織り交ぜられますが、私としては探索だけでも十分でした。
ただ、最後の「危機」の内容がシリーズ旧作と丸かぶりだったのがマイナスポイントでしょうかね。毎回そんな無理に危機を煽らなくても良いのにというのが率直な感想です。それと、全体を通して無人島での「自然の恩恵」だけが強調されて「驚異」は獣の襲撃一辺倒だったのがちょっと残念でした。
毎回くさしているテキストは、今回はそれほど気になるところはありませんでしたが、2人ほど喋りが受け付けないキャラが居ました。
キャラについての感想は……今回は特になしで。

とにかく様々な要素がポイント高く、非常に満足なゲームがプレイできました。実にお勧めの一作です。来年発売予定のPS4版が出たら、状況次第ではそっちも買っちゃうかも知れません。


さて、続きは最終盤ネタバレ込みのプレイ記ですので、閲覧の際はご注意ください。



前回でクリア前までにやれることは全てやったつもりなので、今回はラスボス戦からです。とりあえずパーティはストーリー的に大事なアドルとダーナ、主力選手のヒュンメルで行くことにしました。
ボスは大樹の中枢である「進化の理」。ラストダンジョンで常に背景として居たばかでかい竜型の奴ですね。SEVENのボスのように何層かに分かれ、下から戦っていくようです。
一層目、まずは攻撃用の触手にダメージを与えて……あれ、触手を倒したら終わっちゃいました。真ん中のコアみたいなのは何だったんだ。
パーティ編成画面が出ますが特に弄る必要もないので二層目。舞台が円周状になり周囲の石を殴り倒すと中央のコアに打撃が通る仕掛けです。一層目と違う状態異常を仕掛けてくるのがいやらしいですが、ダメージを受けつつクリア。
また編成画面が出ますが、全快しているのでそのまま三層目へ。首元まで来たので次が頭かなーと思っていたら、コアを殴って気絶させると頭が倒れてきました。って事はこれが最後でしょうか。
流石に強いので回復アイテムを多用しつつ戦い、敵ゲージを0にするとExスキルを使うよう指示が出ます。操作するとアドルとダーナのExスキルが同時発動し、ボスに止めを刺しました。これ、片方外してたり死んでたりしたらどうなるんだろー。
ボスを倒すと島中の古代種が消滅し始めます。ラクリモサは止まったのですが、世界が消滅し始めるという事態になってしまいました。打つ手無し、という状況でダーナが何かして第六部完。


エピローグ開始。何事もなく漂流村で目覚めるアドル。漂流者らは平和に島脱出の準備をし、ダーナと古代種の姿がなく皆の記憶からも消えてしまっていました。
エタニアの遺跡やはじまりの大樹に行っても何もなく、途方に暮れるアドル。と、そこに何かに呼ばれた仲間達が集まります。5人の前に現れたのははじまりの大樹を作った大地神マイアでした。次回作どころか今作に出張ってくるとは。
なんでも、大樹を倒したことで眠っていたマイアが目覚め、彼女の見る夢であった前の世界は滅びてしまったと。その時、ダーナが大樹の身代わりになったおかげでマイアは世界を作り直せたのですが、頑張りすぎたダーナは概念になってしまったそうです。
そんな結末に納得のいかないアドルはダーナを探すと主張し、それを受けてマイアははじまりの深淵という謎ダンジョンにアドルを誘います。

深淵を進むとその奥で謎の原初生物ボスと対戦。このボスは動かず雑魚を召還しまくるタイプで、召還した物を倒すとダメージが通るのですが、喚ぶ物がだんだん変わっていきます。これまでの話の流れから生命の進化を表しているようですが、初手が狼で後から触手生物とか植物とか出てくるのはちょっと不可解です。
それと、古代種(竜種)を呼ばないところもポイントでしょうか。古代種自体が現在の生物の進化過程から外れた存在なのか、マイアが作り直した世界に古代種がいないためなのか。第二回ラクリモサで絶滅したミノスの同胞も出てくるので、種の現存の有無は関係なさそうですが……うーむ。
それはともかく体力ゲージが0になるまで生まれた生物を虐殺しまくる(この行為が意味するのは進化の促進?)と、夜が明けて原初生物が変身。大型昆虫のような真・ラスボス「はじまりの生命」が現れました。
こちらはメッセージ性も何もなく(あるのかも知れませんが読み取れませんでした)いつものボスなので、かきーんとフラッシュガードしてぴかーんと高コストスキルorExスキルをたたき込むいつもの作戦で難なく勝利。回復アイテムは使いまくったけどなっ。

その後、マイアの元に戻った5人は、進化の女神と化したダーナと再開。さっきのボスを倒す事が女神となって偏在するモノを認識するための条件だったらしいです。理屈は分からんが良かったデスネ。
4人の見届け人達もダーナの部下に落ち着き、皆はダーナと島に別れを告げます。エンディングでメイン5人のその後が簡単に示されてEnd。ラクシャのくだりで古代種研究という言葉と謎の大型生物の骨が表示されたので、竜種自体は作り直したみたいですね>マイア。セイレン島の生きていた古代種だけははじまりの大樹の影響だったので消えたってことでしょうか。
プレイ時間はたっぷり50時間でした。


いやー終わりました。今回も二重エンド方式かー、と思いましたが、クリアデータのセーブで真エンドという表示されたので分岐というかエピローグ到達条件みたいなのがあるんでしょうね。ぱっと考えつくのはクエストとかダーナとの会話の選択肢とかでしょうか。
しかし、世界で最上位の神を設定するに飽き足らず、登場させて世界を作り替えさせるとか、なーんかアレですね。最近のYsスタッフは初代のAncient Ys Vanishedの影響力を下げたがってるんでしょうかね。
セルセタじゃ有翼人からYsの女神への繋がりを断ってますし、今作で誕生した三大神に比べたら700年前の王国の双子女神なんて地方アイドルみたいなもんじゃないですか。
あとヒイロカネという鉱物を消し去ってしまったのもなんか嫌な感じがします。作り直したのが生命に限らないという事ですから、これなら「なんか問題の起こすから」とかそんな理由でクレリアも歴史から抹消されちゃったりしませんか。そうなると古代イースの繁栄も魔物の登場もなくなってしまい……あわわわわ。
いやしかし、この二年後になるVIで有翼人は登場して、エルンストがイースについて言及していたような気がするからその辺りの歴史は保証されているのか。他作品と繋がりのないVのケフィンは危ないのかな。


……まぁ、こーんな考察はゲーム内の描写は全てアドルの冒険日誌に基づくという事に注意すれば全く無意味なんですけどね。要は今回の「ゲーテ海案内記」を書いたときアドルは内容を盛ったのでしょう。
折しも今作はアドルが先輩探検家に遠方を冒険する際のスポンサーについて語られる場面もありますし、冒険費用のために冒険日誌を売る、あるいは好事家に見せて出資を募る。そのためセンセーショナルなエンタテイメント性に走るのは仕方がなかったんだよ!
それも6冊目ともなれば過激に、より強大なピンチを演出せねばならん! と言うわけでただの大規模水難事故からの生還を、古代種とか古代王国とか神とか色々脚色した結果がこのLacrimosa of DANAなのでしょう! アドル先生、ほとんどフィクションじゃん!
……なら、なんで8冊目のアルタゴでは同ベクトルのネタをスケールダウンさせたんでしょうねぇ。うーん、やっぱり分からん。
タグ:Ys VIII PSV ARPG
posted by ひろし at 00:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲームプレイ記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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