2012年10月31日

Ys セルセタの樹海 (3)

イース セルセタの樹海、プレイ記の第3回です。
ブログは長いことご無沙汰していましたがプレイは続けていましたので、当然クリアしました。その間も色々書きたいことはあったのですが、とりあえず今回は総評と行きたいと思います。
まずは満足のいくAPRGでした。前作イース SEVENの正当進化という感じで、ボス戦の楽しさやボリュームは継続し、前作で不満のあったザコ戦は大型の敵や密集地帯などのメリハリが出て良く改善されていたと思います。ボス戦のみが遊べるモードも付きましたしね。
また、探索がストーリー的な目的の1つになっており、特に物語前半は大変楽しめました。もっと樹海が無駄に広くてイベントスカスカでも良かったと思うくらいです。
逆にあまり良くなかったのはシナリオとテキストでしょうか。シナリオはネタバレするので後述しますが、色々な意味で期待を裏切られた感じです。テキストは私に合わなかっただけかも知れませんが、ちょっと未熟というか若向き過ぎて端々でやる気が削がれました。
後は音楽もあまり気に入りませんでした。せっかくYs IVの良曲が資産として使えるのに使い切らず、また使いどころもピントがずれた感じで残念。新曲もこれと言った物はありませんでしたし。

PS Vitaのタッチパネルを使った要素は、目立たない程度に抑えてられていたのが良かったです。
惜しいと思ったのはズーム機能ですね。移動が速いゲームなので普通は引きの状態でしかプレイせずズームするのは落ち着いてディテールを確認したい時くらいなのですが、これをゲーム性に反映させる部分があれば良かったと思います。パズルのヒントとかをテキストで示さず、静的なオブジェクトに仕込んでおくとか。
パズルと言えばタッチパネルを使うパズルが数回出て来ましたが、これも詰まり防止のためか説明が丁寧すぎて最早答え状態だったのが非常に残念。未知のダンジョンにあるパズルなのですから「何を、どうすれば、どうなるのか」が分からないのは当然で、それこそプレイヤーに手探りさせるのに絶好のインターフェースだと思うんですがねぇ。
ヒントだったら、手こずっていると仲間が喋ってくれるという風の伝説ザナドゥ方式があるじゃないですか。それでもクリア出来ない時はカーナあたりがキレて力技で突破しちゃうとか、やりようはいくらでもあったと思うんですがねぇ。


……なんだか不満点が多くなってしまいましたが、まぁそれを覆すだけアクションと探索要素が面白かったということで。
さて、続きはネタバレを大量に含む感想になります。今回は特にストーリーにも触れますので気になる方はご注意下さい。


とりあえずシナリオは置いておいて、ゲームとしての後半戦の感想。
大河を渡って以降は割と探索感が無くなり、一本道な印象でした。グルーダやエルディールを追うのが主目的になっていますからこれで良いのでしょうが、前半の魅力であった地図作製がほぼ機能しなくなったのは残念。
それと、RPGでありがちな「後半に入手できるキーアイテムを持って前半のダンジョンに戻ってお宝収集」的な要素がほとんど無かったので、かなりスムーズに進行しました。これは面倒が無くて良かった反面、少し物足りなかったかも。
攻略難度は前半とあまり変わらず基本的にボスは初見で楽勝なヌルさなのですが、ただ一人ガディスにだけは苦戦。長い溜めからの一撃必殺の火炎放射・通称ガディスビーム(嘘)が来るわけですが、最初は接近して回避しようと思ったら驚異の回転速度で追従されて3人ケシズミにされちゃいました。
その後、遠距離で全段フラッシュガードという戦法で攻略したのですが、後からボスラッシュで戦ってみたら実は溜め中にスタン耐性が激落ちしていて発動前に止める事ができたというオチでした。
しかもその前後のボス3体とも同じ仕様とか。いや溜めキャラ多いなとは思いましたが対処法まで同じってのはどーなんですか。
まぁそいつらは置いておくとしても、その後3連続で同種のロボなボスが来て、ラスボス戦へという流れ。この辺の盛り上がりはSEVENの方が明らかに上でしたね。
ついでに言うと、グルーダら3人は全員巨大化してしまって人型のまま戦えなかったのが残念です。エルディール様は元々人外だし、最後の人間サイズの敵も霊体だし。SEVENや那由多なんかでは普通に人ボスがあったので、来ると思ったんですけどねぇ。っていうか、せっかく腕が謎武器になったガディスがほとんど活かせて居ないというのは……。

で、シナリオですよ。とりあえず思ったのが 虚言とは何だったのか。
元ネタは発売前のPVなのですが、「語られる虚言」というテロップが出てワクワクしたんですよ。こちらの記事であるように。記憶喪失のアドルを混乱させるような嘘が入り乱れる、何を信じるか的なゲームになると思っていたわけです。
が、作中で虚言を語ったのはデュレンだけ。それも悪意がある訳では無かったとすぐに釈明されます。集落の住人達は2度目に来たアドルを拘束するわけですが、これは嘘とか関係無く勘違いの結果でしたし。
いや私はてっきり前半仲間だと思っていたキャラの裏切り(デュレンが敵に回って代わりにコンパチキャラのドギが参戦とか)くらいはあるもんかと思っていたのに。過剰反応した私が悪かったんでしょうかねぇ。まさか「語られる虚言」のテロップ自体が虚言だったというオチとは……。

さて、次のポイントはオールドファンの視点から。今作セルセタは明言はされていない(というか敢えて避けている)のですが位置づけ的にイースIVのリメイクであることは自明な訳です。
イースIVと言えば「有翼人」という設定をイース世界に持ち込み、イースの双子の女神もセルセタ出身の有翼人だったという後付け事実がその後の続編や旧作リメイクにも適用されて、イース世界の大きな流れになる戦犯きっかけとなった作品でした。
この流れに沿ってイースVIでは更にその有翼人のルーツを辿って海をわたり、IIIのラスボスを破壊神からロボに格下げするという副作用を引き起こし、またそれがリメイクに反映され……と、思い出をぶちこわす負のスパイラルがまかり通ってしまいました。
それほどまでに罪深いIVのストーリー。これが機種毎に違うという面倒な事態が更に混乱を来す原因になっていた訳で、それを決着させる決定版的なシナリオが期待されていたのでした。

で、今作の「セルセタの樹海」。そのシナリオの中に イースは全く絡んで来ません。
冒険の舞台としてやキャラクタの再登場はおろか、エルディール様の台詞からも完全に消えてしまいました。双子の女神が彼の縁者だったような気がしたけれどそんなこと無かったぜ! アドルが道々取り戻していく記憶の中にもエステリアやイースは出て来ませんし。人生初の大冒険がそんな扱いかよ!?
正直、そこを端折ってどうするのかと。個人的にはイースの正史がどうこうとかいう議論にはあまりこだわりはないのですが、無かったことにするのはなしだろうと。これじゃ一体何のために双子の女神はおろかダームまで羽根っ漢にされたのかと。ノリノリでVIやオリジンで有翼人ワールドを拡張しといてここで尻尾を巻くのかよと。
オールドファン(老害とも言う)に配慮して新規ファンが入りにくい空気を作らない事は大変良いことだと思いますが、リメイクで同シリーズ他作に影響した要素を抹消するのは流石に無しでしょう。これは本当に残念な改変でした。

そんなシナリオですが、もちろん良い点もあったんですけどね。イースにしては珍しく古代の遺跡がポップアップする(=エンディングでまた沈む)事はありませんでしたし、各集落毎に特徴が強調されていたのも良かったと思います。
特に気に入ったのはハイランドのディストピア的な描写ですね。将来就くべき職業は血筋で決まっており、神の庇護の元で住民達はそれを疑問に思うことなく幸せに暮らしています。
エンディングでその神は聖獣の巣で人知れず眠りに付くのですが、その後のハイランドがどうなるかと思うとなかなか暗澹たる気分に浸れます。きっとセルセタの集落の中で一番にロムンへの恭順を決めるんでしょうねぇ……。
そういう事を考えると、ラスボスを倒したら即エンディングになってしまい、全てが解決した後の街とかを歩くことができなかったのが惜しまれます。というか、最近のファルコム物はほとんどこうですよね。SEVENもも那由多も。
平和になった後の人々との会話も割と好きなので、是非次回作ではやって欲しい物です。イースIIIの「旅立ちの朝」は名曲・名シーンでした。


と言うわけで、今回はエンディングまでプレイしての感想や愚痴でした。
既に2周目やトロフィー要素にも足を突っ込んでいるので、もう1回くらいセルセタの記事を書くと思います。
posted by ひろし at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲームプレイ記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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