大意は変わらなかった訳ですが、やはり色々見落としている事とかありましたので、続きにはその辺のフォローを書きます。
が、連載最終回ということでまずは総評を。
ゲーム内容としては(日本語ならば)1時間程度で読み終わる、分岐無しの短編小説と言った感じです。
麻薬と売春という題材が、エロゲよりはむしろTVドラマとか携帯小説的な印象を受けましたが、普段余り読まない系統の話なだけに新鮮で楽しめました。
ストーリー的には後半どう盛り上がるのかな、と期待したところで主人公の気持ち的に決着してしまったので、尻切れトンボ……にはなっていないのですが、不完全燃焼に感じました。この辺は好き好きかも知れません。
気に入ったキャラはトウカ……かな。喫う・売る・キメるの3拍子揃った駄目人間ですが、可愛いときは可愛いし。
そんなわけで、日頃エロゲに慣れた人ほど新鮮に遊べるゲームかも知れません。短いゲームですので、英語版に挑戦してみるのも良いでしょう。
と言うわけで、以下はネタバレ込みのフォロー記事です。
日本語版の方は解凍してそのまま実行で遊べます。とりあえず第一印象は文字でかっ! いや今にして思えば英語版が小さかったのでしょうが。
まず、何はなくとも名前の訂正。トモヒロ→朋祐、トウカ→冬樺、マツリ→末梨という漢字だったようです。案外凝った漢字を使いますな。ヒカリはそのまま片仮名。
続いて、誤解していたり読み飛ばしていたところのフォローを。短い話ので大筋は間違っていなかったのですが、細かい点が色々違っていました。やっぱ朋祐の思考に飽きて斜め読みしたのが敗因でしょう。
・冬樺は学校に行っていなかった。つまり専業娼婦。
まー税金収めてだろうからプータローという自己申告が的を射ているのでしょうが。ちなみにヒカリも専業の売人だそうです。
・1話時点では、1学期最後の日ではなく「最後の金曜」だった。要するに3話までの時点では夏休みに入って居なかった。
なるほど、それで3話で末梨が「創立記念日だと思え」と言ってた訳ですね。まー夏休みまっただ中の5話でも制服だったわけですが。>末梨
・腕枕は合意の上。
何故か英語版を読んだ限りだと、冬樺が勝手に寝た朋祐の腕を使って枕にしているように読めてしまっていました。
・ヒカリが怒ったのは、同じ境遇の朋祐が悟ったような態度で居たから。
つまり、4話の時点では本当にフレンドリーに接するつもりだった、のか……?
日本語版で読んでもふつーに人を小馬鹿にしたような喋りでしたが。うーむ。
・冬樺の携帯の着信歴は、登録してない番号からのものばかりだった。
履歴が皆無だったと読み違えてました。こういうミスがあるようではまだまだですなぁ。
・末梨の色情狂は否定されてない無かった。
色情狂でも処女なら辛かろう、という文脈でした。
つーか普通にニンフォマニアって片仮名で出てきたのでびっくり。私、今回辞書引いて初めて知った言葉なんですが割と一般的なんでしょーかね。
・ヒカリが更正したのは、少年院の他の連中を見たから。
これまたネガティヴな理由ですが、最後にヒカリが大人しくなっていたのは、似たような境遇の少女達の後ろ向きな姿を見て嫌悪したからだったようです。
しかも、「1年以上笑っていない」と出ていたので、アレは事件から1年以上後だったのでしょうか。出所が秋だから、Epilogueのちょうど1年後、かな?
他にもっと細かいところが色々間違っていました。思ったよりも駄目だったなーという印象でしょうか。精進が足らんようです。
続いて、英語版で変更があったんだなーと気付いたところをば。
・日本語版はEpilogue・Prologueの区切りが無い。
この辺の区切りは訳者さんのオリジナルの様です。最後をPrologueにしたあたり、ひねりが効いてますね。
・ラテン語の台詞(2箇所)は日本語版だと別段何かの引用って感じではなかった。
これも訳者さんのアレンジ(?)だったんですね。3話の末梨の台詞はコレで際だった感がありますので、良い感じだったのでは無いでしょうか。
ちなみに、冬樺の「『ライ麦畑で捕まえて』でも読んだのか」という台詞も、日本語版では該当する物が見あたりませんでした。妙に格調高くなってますな、英語版。
・ヒカリの口調は割と普通だった。
英語版で大文字単語が不規則に混ざるような喋りをしてたのは、異常性を表現するためだったのでしょうか。確かに何か嫌悪感を感じる文章だったので、効果的な手法ですね。
ちなみに日本語版だと、冬樺の方が語尾に片仮名を混ぜて喋るので少しイライラしました。後、場合によっては朋祐も。
・日本語版だと、冬樺は髪が紫色で目が青。
要するに絵の情報がそのままテキストに反映されていたようですが、英語版では色についての言及はありませんでした。まー髪と目の色はアニメ的表現として触れてあげない方が良いですよね。
つーか紫の髪って。冬樺、割と趣味がお年寄り的?
概ねこんな感じでしょうか。訳者さんの解釈が入っていて面白いですね。個人的にヒカリの口調のあたりは、よくお話に合っていて良かったと思います。
後は、上には書きませんでしたが、一番違っていると思ったのはHシーンでしょうか。
英語版を見たときに喘ぎ声とかは最後くらいしか入らず地の文が多かったのですが、日本語版では一般的なエロゲ同様女性の喘ぎ台詞が結構入っていました。
先に頂いたコメントでも難しいと書かれていましたが、Hシーンはそうとうアレンジが効いているようです。というかほとんど書き直し?
例えばtaste budという単語が出て来ていた(味蕾って英語にするとそのまんまなんだなー、つーかそんな単語エロシーンに使うなんて珍しいなーと思っていた)のですが、日本語では「味蕾」なんて一度も出ませんでしたし。
いや全く、苦労が忍ばれます。
で、最後に。日本語版をプレイしてゲーム全体の印象はどうかというところなのですが。
結局、英語版プレイ後と同じくやっぱり物足りない感じでした。
やっぱり朋祐の思考はシーン毎に独立していて、あまり収束している感じがせず、単に「考え好きの少年」って印象だけが残りましたし。
冬樺や末梨との関わりに変化が在ったのも、ヒカリの事件とは独立している感じがありますし。
と言うわけで冒頭に述べたとおり、私としてはちょっと惜しかったかなーという作品でした。
長くなりましたが、以上。何とか目標期限内に終わって一安心。


