2008年10月28日

「ファーランドシンフォニー」、その顛末

と言うわけで前回の続きです。TGL企画が誇る問題作、ファーランドシンフォニーにまつわる問題について、傍観者の立場から当時の状況を振り返りたい思います。
というか前の記事を書いたあと、「まとめサイトとか無かったのは別に誰からも問題視されてないからじゃないだろーか」という疑念も浮かんだりしたのですが、何となく引っ込みも付かないし私が憤ったのは確かなので、当初の勢い通り載せてみました。
独り相撲の空回りだったとしても、まぁそれはそれで結構。

と、そんなわけで怒りにまかせた不快感のある文章になってしまいますが、興味のある方は「続きを読む」からどうぞ。
また、何度も書きますが私はファーランドシンフォニーに手を出していないので、実際の被害者プレイヤーの方から見て間違った記述がありましたら、コメント等で訂正していただけると幸いです。



ファーランドシンフォニーの発売は2002年2月15日。リリースのその日から、プログラムのアップデートファイルがアップロードされてました。
褒められたことでないのは確かですが、PCゲームにはままあることです。
が、そのアップデートがあったにも関わらず、公式のSupport BBSには不具合報告も相次ぎました。
曰く、ある技を使っても効果がないだとか、メニュー画面の表示が変だとか、突然ゲームが強制終了するとか。
1.02、1.03と矢継ぎ早にアップデートファイルが出ますがそれでも修正しきれず、とうとう公式で「修正箇所が多いので1週間分まとめて修正ファイルを出す」という方針が打ち出されました。

ちなみに数多くのバグの中で、一番のネックはこの「強制終了」だと認識しています。
環境や運に依るところが多く、再現が難しい起こらない人には起こらない。起こる人も、何度か試すと進めたりするのでユーザー間のアドバイス等も難しかったようです。
悪いことに、このゲームはセーブが章の切り替わり(?)しか出来ないので、少し進めてセーブという技がやりにくかったようです。
また、画面の切り替わりで落ちる確率が高かったので、頑張ってステージクリアしたのにセーブポイントの前の会話画面に移るところで落ちたとかいう悲劇もあったとか。
そして酷いのが最終章。戦闘シーンが3つ以上に分かれ、それらの合間に会話が挟まるという構成で、その中間のセーブポイントは無し。要するに物語だけでなく強制終了のリスクも最高潮と。
BBSではオーラスまで根性で強制終了を耐えながら進めてきた人が、このラスボスで心が折れてゲームのクリアを諦めたというような書き込み(参考・BBSの0653番。直接リンクできないようなので、この形式で。)が幾つも見られました。

もちろん、こういう状況でBBSも荒れに荒れた訳ですが、そうした書き込みに対するTGL側の反応は主に「運営者削除」でした。
まぁ口汚かったり攻撃的だったりするのは消されても仕方が無いと思うのですが、そのうちにメールで問い合わせた人間が「返信が無い」と書き込んだものも削除、削除に対する批判も削除、と段々エスカレート。
プレイヤーにTGLへの不満が溜まっていく様子がひしひしと感じられました。

その後もバグの修正ファイルは出続け、1.07まで行きましたが未だバグは取り切れず、強制終了も健在。そんな中、「ファーランドシンフォニー アンコール」というゲームのリリースが発表されました。
バグも直っていないのにファンディスクか、いや「アンコール」ということはまさかのリパッケージ版か、とBBSでの議論は紛糾しました。
そして発表されたアンコールの内容は、後者。DVD版になり、音楽がアレンジされたものということでした。
発売からわずか2ヶ月半でリニューアルパッケージってどうよ、という疑念もありますが、何よりも直っていないバグはどうなるのか。
1.07から暫くアップデートも無くプレイヤー達は不安と不満の中アンコールの発売を見守りました。

そして、アンコール発売当日、2002年4月26日のこと。
もともと過激な発言が多く、管理者による削除が続いていた公式BBSですが、このときに全ログが消失するという「事故」が起こりました。
これにはプレイヤーたちも怒りが爆発。といっても私が見られたのはBBSで暴れる姿だけですが。
バグ報告や怒りの発言以外にも、強制終了を極力減らすための設定や経験談など、有用な情報も消し去っおおっと消え去ってしまった訳です。
ちなみに、発売されたファーランドシンフォニー アンコールのバージョンは、1.07。強制終了やその他の問題は、未解決のまま発売されたのでした。

その後も修正パッチが出ましたが、リリースのペースは落ちて月例パッチとして出すようなアナウンスもありました。Microsoftよりも前に月例化ですよ、奥さん。
そのうち、パッチのリリースどころかBBSの不穏当な書き込みに対する運営者削除もされないような放置状態に陥ります。
それに怒ったプレイヤーが、新作の発売を控えた戯画(リンク先・18禁)の掲示板にこの件を書き込むと、掌を返したように運営者削除が復活し、パッチもリリースされるという一幕(0657番)もありました。
戯画ファンからは「他ブランド(TGL)の話題をこの掲示板に持ち込むな」等という正論も出ましたが、非常に効果覿面(0563番)なんだなぁと感心したものです。

その後、8月に最終版となる1.10がリリースされますが、強制終了の問題は未解決。
そのまま放置は続き、年が明けて2003年。この年はファーランドストーリー10周年記念だったのですが、最新作がこの体たらくではTGLも何もアクションをすることは出来ず。
その頃はもうパッチを待つよりも、返品して返金を求める運動とかがBBSに書き込まれていたような気がします。
そして2003年の10月くらい。ファーランドシンフォニーの公式ページは更新の完全停止を宣言しました。
現在のページはタイムスタンプが2006年11月なので、TGLのページのリニューアルに伴い、その辺の記述は無くなったバージョンのようです。

これに伴い、2つのBBSも書き込みフォームが消え、閲覧のみの状態になりました。……が、ここでも1つ問題が。
実は、Support BBSの方は約1年間分のログを消去して、それから閲覧のみにされました。
つまり、不具合で困っている書き込みはあるものの、返金運動とかその辺の諦めムードはまだ薄い頃に巻き戻されていたのでした。
#今見返してみると、2002年の7〜10月分の書き込みだけ残っているようですね。過去も少し縮めたのか?
ここまでやるならBBS削除しちゃった方が良いんじゃないの、とすら思います。


以上が、ファーランドシンフォニーにまつわる、私が見てきた問題の数々でした。
以降、TGLは3年間沈黙を守り(たぶん)、ほとぼりが冷めた頃合いを見てか2006年11月にWebページをリニューアル、2007年にギャルゲーをリリースして活動を再開したようです。
バグありのままゲームをリリースするのは褒められたことではありませんが、珍しい話ではありませんし、納期等の関係で理解できる面もあります。
また、環境に依存する不確定の強制終了というバグが修正し辛かろうということも何となくわかります。

ですが、一連のTGL企画の対応は余りにも酷い

直接の被害に遭わなかった私が怒りをぶちまけるのも何ですが、客を蔑ろにしているにもほどがある。
ファーランドストーリーのファンとして、非常に腹立たしく悲しい事件でした。
こんな事がありましたからもうファーランドの新作は出せないでしょうが、出たとしてももう流石に手は出せないと思います。

……つーか良く1年半もウォッチ続けたもんだなぁ、私。




さて、現在のTGLのWebページでは、BBSの欄にマウスカーソルを合わせると「掲示板(準備中)」と出るだけでリンクは繋がっていません。
本当に準備している……訳がないよなぁ。
ラベル:戦術シミュ win
posted by ひろし at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ゲーム紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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